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令和6年 災害・危機管理セミナー(TEC技術系)のご報告

【(一社)東北測量設計協会 講師派遣】
〇日時:令和6年7月18日
〇場所:国土交通省 東北地方整備局 東北技術事務所内 東北インフラDX人材育成センター

 東北地方整備局では、頻発する地震や風水害等の自然災害に対し、整備局の防災担当者として災害対応の基礎知識を備え、有事の際に迅速に対応できるよう養成を目的とした「災害・危機管理セミナー(TEC技術系)」を実施しております。災害業務を担当する職員の方を対象として、東北地方整備局 災害対策マネジメント室様より講師依頼をいただき、UAVに関する座学と操作実習の講師を弊社社員が担当いたしました。

 災害・危機管理セミナー(TEC技術)は、7月16日(火)から19日(金)までの4日間にわたり開催され、当協会は7月18日(木)に、「UAVの災害時活用と関係法令について」、「災害時におけるUAV撮影写真データの有効活用について」、および「トイドローンを用いた実地演習(UAV操作基礎編)」をテーマに、講義と実習を担当いたしました。 まず、東北測量設計協会の役割や取り組み、災害協定について紹介し、安全管理に必要な法令知識として、航空法や小型無人機飛行禁止法、さらに新たな制度である操縦ライセンス・機体認証制度や、無人航空機に関する規制の運用における解釈について説明しました。

 実習では、場所を移動して受講者を3班に分け、トイドローンを用いた実地演習を行いました。今回は、移動時の奥行きをよりスムーズに操作できる「モード2」を使い、基本的な操作方法や動きを学んでいただきました。

 受講者からは、UAV飛行におけるAI技術の最新動向について質問がありました。現在のところ、AI技術は主に解析後のデータ処理に活用されているようですが、UAV本体への直接的な導入はまだ進んでいません。ただし、UAV本体のカメラやセンサーは進化を遂げており、高度な障害物検知や地形追従機能が追加されつつあります。