令和6年 災害・危機管理セミナー(TECドローン)のご報告
【(一社)東北測量設計協会 講師派遣】
〇期間:令和6年7月3日~7月4日
〇場所: 宮城県登米市 北上川河川歴史公園
東北地方整備局では、頻発する災害に対し、整備局の担当者自らが現地で機体を飛行させることを目的とした「災害・危機管理セミナー(TECドローン)」を実施しております。TCE-FORCE隊員及び、事務系・技術系の職員が対象となります。
このたび、当セミナーを開催するにあたり、東北地方整備局 災害対策マネジメント室様より講師依頼をいただき、弊社社員ならびに(株)ダイワ技術サービス様、(株)東建工営様、(株)復建技術コンサルタント様とともに操作実習の講師を担当しました。
災害・危機管理セミナー(TECドローン)は7月2日(火)から7月5日(金)までの4日間にわたり開催され、東北測量設計協会では、7月3日(水)と7月4日(木)の2日間、ドローンの航行に関する安全手順の確認や機体準備、飛行前手順、基礎的な操縦訓練、そして実際の災害現場を想定した写真撮影を中心とした実習を担当しました。
〇1日目
まず、飛行前の役割と安全確認を行った後、東北地方整備局防災室が実際に使用している機体を使い、組立や送信機との接続などの飛行前準備を進めました。操縦訓練では、ただ飛行させるだけでなく、GPSを活用して指定された飛行方法で特定の軌跡を描くなど、技量に応じた飛行高度や飛行速度の調整を行いながら訓練しました。この日は天候が安定せず、午後から小雨がぱらつく空模様となりましたが、なんとか予定していた訓練内容をすべて終えることができました。
〇2日目
前日の訓練内容を復習しつつ、講師のサポートを受けながら飛行準備を行いました。その後、被災箇所を想定した写真・動画撮影の訓練を実施しました。さらに、Web会議サービスを活用し、カメラ映像をリアルタイムで事務所に伝送し、事務所からの指示に従って機体を操縦しカメラの調整を行う訓練も行いました。
最後に、サポートなしでの安全確認、機体準備、飛行を行い、すべての班が無事に訓練を終えました。この日は天候に恵まれましたが、気温が高く、炎天下での訓練となりました。
2日間ともに屋外での訓練を無事に実施できましたが、当初の天気予報では安定しない予報が出ていたため、晴天時と雨天時のどちらにも対応できるように、複数の訓練内容を準備しました。 また、今回使用した機体はどの講師にとってもほぼ初めてのものであったため、事前に起動方法や離陸方法について講師陣で訓練を行いました。
本研修の実施にあたり、ご協力いただきました東北地方整備局の皆様、災害対策マネジメント室様の皆様、並びに講師としてご尽力いただいた(株)ダイワ技術サービス様、(株)東建工営様、(株)復建技術コンサルタント様の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
今後も東北測量設計協会を通じて、災害等の有事を想定した人材育成に建設業界として協力できればと考えております。